巡回時計とは?
警備巡回を記録する仕組みと課題をわかりやすく解説
巡回時計とは、警備員や設備管理員が施設内を巡回した際に、巡回した場所と時間を記録するための機器です。
オフィスビル、工場、病院、商業施設、空港、矯正施設など、多くの施設で警備巡回が行われており、その巡回が実施されたことを証明するために長年利用されてきました。
従来の巡回時計は、番号カギを巡回時計本体にさして回すことで紙テープに「番号・日付・時刻」を印字する方式です。現在では、こうした巡回時計に代わり、ICタグを利用した巡回記録システムの導入も進んでいます。
巡回時計の仕組み
巡回時計は、施設内の巡回ポイントごとに用意された番号カギを使って、巡回した時間を記録する仕組みです。
警備員が各ポイントで番号カギを巡回時計本体にさして回すと、巡回時計の中に入っている紙テープに番号・日付・時刻が印字されます。これにより、どのポイントをいつ巡回したのかを記録できます。
管理者は印字された紙テープを確認することで、巡回状況をチェックします。ロール紙は必要箇所を切り取って保管できるため、巡回記録の証跡として使われてきました。
巡回時計の目的
巡回時計の主な目的は、警備員が決められたルートを、決められた時間帯に巡回したことを記録として残すことです。
巡回時計を利用することで、次のような管理に役立ちます。
- 巡回が実施された時間の記録
- 巡回ルートごとの実施確認
- 巡回漏れの把握
- 警備業務の証跡管理
警備業務では「巡回した」という事実を客観的に残すことが重要であり、そのための仕組みとして巡回時計が広く使われてきました。
巡回時計の特徴
従来型の巡回時計には、次のような特徴があります。
- 番号カギを回すだけで記録できるため操作が比較的簡単
- 紙テープに記録が残るため、その場で結果を確認しやすい
- 管理者だけが親カギでフタを開閉し、日付や時刻の調整ができる
- フタの開閉時には紙テープに印が残るため、開閉状況が確認できる
このように、巡回時計はシンプルな仕組みで巡回記録を残せる機器として長く使われてきました。
巡回時計の課題
一方で、巡回時計には現在の業務においていくつかの課題もあります。
- 記録が紙テープのため、集計や検索に手間がかかる
- 巡回時計本体の中で記録紙が紙詰まりを起こし、記録が取れていないことがある
- 記録の共有や長期保管がデジタルデータより不便
- 本体が大きい・重い
また、紙テープ方式は記録そのものは残せても、データ分析や一覧管理、履歴検索には向いていません。
巡回時計の仕様
代表的な巡回時計の仕様例として、アマノ製パトロールレコーダーでは、ロール紙1巻で約2000回の印字が可能で、本体サイズは170(W)×118(H)×61(D)mm、質量は800gとなっています。
このように、巡回時計はパソコンも不要で比較的安価に見えますが、紙記録を前提とした機器であるため、近年のデジタル管理ニーズとは合わない場面も増えています。
巡回時計から巡回記録システムへ
近年では、巡回時計に代わってICタグやスマートフォンを利用した巡回記録システムが普及しつつあります。
巡回ポイントに設置されたICタグを読み取ることで、巡回した場所と時間をデジタルデータとして記録できるため、紙での管理が不要になります。
デジタル巡回記録システムでは次のようなメリットがあります。
- 巡回記録の自動データ化
- 巡回履歴の長期保存
- 巡回漏れの確認
- 管理の効率化
- 改ざん防止
巡回記録については、以下のページで詳しく解説しています。
業種別の巡回管理ページ
施設の種類によって、巡回の目的や管理上の重要ポイントは異なります。業種別ページでは、現場ごとの巡回管理の考え方を詳しく整理しています。
関連ページ
巡回記録のデジタル化や改ざん防止まで含めて検討したい場合は、警備巡回記録システム『パトラスト』の詳細ページをご覧ください。